重要なお知らせ

01.開けっぴろげのよろず相談

私は元エッセンシャルワーカーのおだん子(おだんご)です。

今回 縁あって、カスハラ協会様より「お客さま」をテーマとしたブログの執筆を頼まれました。
聞いてみると、日本カスタマーハラスメント対応協会という組織は、学術研究のエビデンスや現場の知見に基づき、社会課題を解決するための活動を行うところだそうです。


字面だけ見ても、大マジメな雰囲気がビシバシ伝わる感じです。
そんな由緒正しいマジメ組織の、マジメサイトの片隅に掲載する文章を、私が!書く…。

いや、無理でしょ

思わず食い気味に、断りそうになりました。


「元エッセンシャルワーカー」の一点推しで、それらしい肩書きも文章スキルもありゃしない人間が、妄想や勝手な憶測を書き殴ってよいと言うのです。

…これは、危険な匂いしかしません。

公式サイトに並べられた大マジメ記事の隊列を乱すどころか、大マジメ組織への悪しき影響が危ぶまれます。
私自身もそんなリスクを背負わされるなんて、まっぴらゴメンです。

そこで、私は協会のS先生に率直に申し上げました。
「あの〜、わたし、平和に生きていきたいんです。そんな恐ろしいリスクを背負いたくありません」
すると、S先生は笑顔でおっしゃいました。

「妄想でも憶測でも構いません。対人サービス職に従事されていた方の心の声を書いていただきたいのです。間違っていることや、メンタルヘルス上良くない思考については、専門家からアドバイス等のコメントをします。
青ざめていた私によそに、先生は輝くばかりの営業スマイルです。

予防精神医学のS先生

先生のアサーティブな笑顔を拝みながら、私はやっと、自分のポジションを理解しました。

そう、私に求められていたのは、もっともらしい記事ではなく、

いわば “新聞に投書する相談者の役割” だったのです!


数百万人という読者の前で、将来の進路とか家族問題とかを開けっぴろげに相談しちゃうアレです。
しかも、どの投書も個性的な感性で、したためられたものであるため、否応なく専門家の回答に、同情と好奇の視線が集中するアレ。
新聞という、事実をひたすら羅列する「無機質な紙面」に、よろず人生相談という特濃レベルの有機質」をドカ入れし、強引にバランスを取ろうとする、あのエコシステムです。


そして、この企画においては、独断と偏見に基づく投書内容がヤバいときだけ、優しい専門家が正しい道へ導いて下さるということなのです。先生方は閲覧者との「アサーティブコミュニケーション(※)」のために、わざわざ無知で迷走しまくっている対人サービス職の経験者を探していたのです。

アサーティブ・コミュニケーションとは、お互いを尊重しながら意見を交わすコミュニケーションのこと

RECLUITマネジメントソリューションズ用語集より


「な、なるほど…。」

私は深く頷かざるを得ませんでした。

そうして、私は執筆を引き受けました。
働く人を元気にするコメントが、私の「チラ裏」投書に舞い降りることを願って。

1件のコメント

  • 恭子島田

    おだん子さん、こんにちは(^。^)予防精神医学の島田恭子です。
    この度は慄きつつも、私たちの企画にご賛同いただき、ありがとうございます。
    私たちの「お客さまはお互いさま」キャンペーンには、だん子さんのようなエッセンシャルワーカーや対人サービス業の方々の、生の声・心の叫びが不可欠です。
    ぜひ、これまでのご経験や思いを、思う存分開けっぴろげに吐露していただければと思います。よろしくお願いします!

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